生涯研修センターについて

社会福祉士としての原理、基本的な知識と技術の向上を図る「基礎研修」をはじめ、スクールソーシャルワーカーの養成講座、介護支援専門員の研修、その他職域・専門分野別に、さまざまな研修等の事業を実施しています。

生涯研修委員会

社会福祉士として共通に必要とする価値・知識・技術を学び、社会福祉士の専門性を身につけることを目的とする生涯研修制度の普及と推進、認定社会福祉士制度と連動する「基礎研修」の運営を担うとともに、各々の職域を越えて幅広く交流するためのピアスーパービジョン研修等の機会を提供しています。

生涯研修制度は、「基礎課程」と「専門課程」のふたつの課程で構成され、「基礎課程」は、必須課程として、社会福祉士会に入会してはじめに受ける研修課程になります。

基礎課程は、基礎研修Ⅰ、基礎研修Ⅱ、基礎研修Ⅲの三つの研修からなり、ⅠからⅢまでのプログラムが定められており、基礎課程の到達目標は次の6つになります。

  1. 社会福祉士の倫理綱領を実践に結びつけて理解する
  2. 社会福祉士に共通する専門性の基礎を身につける
  3. 相談援助の実践モデルを踏まえた実践ができる
  4. スーパービジョンについて理解できる
  5. 実践力や専門性を高めるための自己研鑚ができる
  6. 実践研究の基礎を身につける

スーパービジョン委員会

社会状況の変化のなかで、複雑化・多様化する生活課題に対応すべく、社会福祉士の専門性や実践力の向上が求められています。スーパービジョン委員会では、生涯研修制度および認定社会福祉士制度において、基礎研修修了後の段階である「スーパービジョン研修」の運営および「スーパービジョン」の実施と支援体制の構築を担う。スーパーバイジーとスーパーバイザーとのマッチングをおこなっています。

高齢者支援委員会

高齢者支援に深く関わる職種を対象として、その専門的力量(相談援助能力、マネジメント能力、連携能力など)が向上する研修を考案し、広く参加機会を設けています。地域包括支援センター職員等に対し、地域ケア会議を運営する力や多職種と連携する力が身につくようにします。また介護支援専門員に対し、社会福祉士会方式のアセスメント手法を学ぶことで質の高いケアマネジメントが身につくようにします。

後継者育成研修委員会

後継者育成研修委員会では、福祉の現場で実習生を受け入れ、指導する「社会福祉士実習指導者」の養成とサポートを行っています。

2021年度から社会福祉士養成課程の新しいカリキュラムが段階的に導入され、実習の時間が従来の180時間から240時間へと拡充されました。これにより、より幅広い福祉の現場を体験できるよう、事業種別の異なる実習施設2か所以上での実習が求められるようになっています。昨今の多様化する福祉ニーズに対応するため、実習先には教育機関や相談支援センター、若者支援施設など、地域に根ざした支援機関も新たに加わりました。

後継者育成研修委員会

また、こうした変化に対応するために、実際に実習に携わる指導者のスキルアップや情報交換の場として、ブラッシュアップ研修も実施しています。

2022年からは、コロナ禍に対応してオンライン研修を取り入れながら、実習指導者の育成を通じて、現場と学びの橋渡しを行っています。

子ども家庭福祉委員会

近年、子どもを取り巻く環境が複雑化、多様化する中、児童虐待、子どもの貧困、ヤングケアラー、不登校、いじめ等が社会問題化し、様々な施策が実施されてきました。そんな中、こどもまんなか社会を目指しこども家庭庁が創設され、こども基本法の制定、こども大綱の閣議決定、認定資格「こども家庭ソーシャルワーカー」の新設など、子ども家庭福祉分野の施策が推進されています。このような社会の動きを踏まえ、子ども家庭福祉委員会では子ども家庭福祉分野で求められる社会福祉士の価値・知識・技術に基づいた実践力の向上とネットワークの構築を目指して活動しています。

子ども家庭福祉委員会

スクールソーシャルワーカー養成研修講座と子ども家庭福祉研究会開催を主な活動としていますが、今後は多職種の交流や情報交換ができる場の提供も検討していきます。

障がい者生活支援委員会

障がい者生活支援委員会では、障がい福祉分野にかかわっている方をはじめ、障がい児者の支援に関心のある会員の方とつながる場を作ることを目標に活動をしています。障がい児者福祉に関する情報共有、ソーシャルワーカーとしての支援の資質向上を目指します。

障がい者生活支援委員会のメンバーは、相談員に限らず、様々な分野で活動しています。障がい児者に関する支援について、それぞれの立場で情報交換を行っています。定期的に委員会を行い、近況報告やオンラインサロン、研修の立案などを行っています。

障がい者生活支援委員会

主な活動内容として、オンラインサロンと研修会を行っています。

1.オンラインサロン【会員限定】
年に4回、開催します。毎回テーマを決めて、会員の皆さんと交流していきます。

2.研修会
年に1回、研修会を開催します。会員以外の方にも参加を呼びかけ、講師をお呼びしての研修会や、その他、障がい児者福祉にかかわる意見交換会、事例検討会なども企画していきます。

障がい者生活支援委員会

多文化ソーシャルワーク委員会

愛知県は、外国にルーツを持つ人たちが暮らしている人数が多い全国でも有数の県です。
社会福祉士として外国人支援を主とした業務に従事している会員は多くはないと思いますが、今後ますます関わりは増えていくと思われます。
そうした状況を踏まえ、まずは社会福祉士が地域で暮らす外国にルーツを持つ人たちのことをもっと知る事ができるように、そして、自分たちの暮らす地域で、職場でよりよい関係を築いていけるようにしていくことを目的に活動しています。
外国にルーツを持つ人たちが抱える問題は、児童、障害、高齢、労働、地域生活と多方面にわたっており、幅広い視点が必要とされています。
愛知県国際交流協会と共催の研修会、主に会員を対象にした勉強会、意見交換や情報共有を目的とした交流会、フィールドワークとして施設見学等を企画運営しています。

多文化ソーシャルワーク委員会